鉄道と港のまち つるが
日本海側における交通の要衝である敦賀は、古くから大陸との玄関口として栄えてきた港町です。明治15年(1882年)、敦賀-長浜間に鉄道が開通し、敦賀は日本海側で初めて鉄道が走った町となりました。そして、明治~昭和初期にかけて、敦賀港には、ロシア・ウラジオストクとの直通定期航路が開設され、東京とパリを結ぶ欧亜国際連絡列車の中継地として大変にぎわいました。そのため、敦賀には、近代港湾・鉄道にまつわるレトロ浪漫スポットが今なお多数残っております。
四季折々の催し
福井県の中央に位置し、北は敦賀湾口に開いて日本海に面し、他の三方は山岳が連なる自然豊かな町つるが。四季折々の催しがあるのも魅力のひとつです。
春は、桜の名所・金崎宮で男女が桜の小枝を交換し、想いを伝えあったことに始まるという「花換まつり」が有名です。夏は、日本三大松原である名勝・気比の松原で「とうろう流しと大花火大会」が夜空を彩ります。秋は、北陸道の総鎮守・氣比神宮の例大祭「敦賀まつり」で、山車がまちを練り歩き、多くの観光客で賑わいます。冬は、港に面した金ヶ崎緑地に「イルミネーション・ミライエ」が幻想的な雰囲気を生み出します。
新鮮な日本海の海の幸
江戸時代から北前船の中継地として栄えた敦賀港。「おぼろ昆布」など海産物を利用した食品加工業が盛んです。また、敦賀湾は、入り江の多いリアス海岸が特徴的で日本海の荒波の影響を受けにくく、湾を取り囲む三方の山々からの雪解け水の影響によりミネラルや微生物が豊富なため、養殖に適しており、「敦賀ふぐ」や「敦賀真鯛」など多くのブランド魚を育てています。海産物のほかにも、農産物ではみかん栽培の北限ともいわれている「東浦みかん」、150年以上の伝統野菜である「赤かんば」という赤かぶも名産です。